お電話 宿泊予約

宿泊予約Reserve

ヴァーチャルときわ別館

Scroll

お土産としての蟹

2007.12.7|食の話あれこれ

城崎温泉の駅通りにはたくさんの鮮魚店があり、ところ狭しとお土産用の蟹が並んでいます。どのお店も良心的ですから、どれにするか迷った時は躊躇せず店員さんに気軽にお尋ねになられるといいと思います。
ちなみに同じようなサイズの2匹の蟹のどちらかを買おうとした時は、実際に手にとってみて下さい。蟹の質は一般的には大きさではなく重さで判断いたします(概ね大きさと重さは比例いたしますが)。したがって、ズシリと重い方をお買い求め下さい。
また、蟹の甲羅に付いているプチプチとした黒い粒が「気持ち悪い」と、敬遠されるお客様があります。これは「蟹蛭(かにびる)(ひる=環形動物)」の卵です。と言うと余計に気持ち悪く思われる方がありますが、蟹は脱皮しながら成長していくのですが、脱皮直後の蟹は身入りが悪くあまり質がいいとはいえません。蟹蛭の卵がたくさん付いているということは、実は脱皮から時間が経っている証拠であって“いい蟹”を見分けるひとつの根拠になるのです。
さらには、店頭には既に火の通った「茹で蟹」とそのままの「生蟹(或いは活きた蟹)」があります。「生蟹」の調理は素人にはかなり手強いので、お土産にはそのまま召し上がることのできる「茹で蟹」をお買い求めになることを、私個人としてはお薦めします。「蟹刺し」などは持ち帰ることのできない、現地でしか食べられない物と思っていただいた方が無難であります。