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5月23日 北但震災記念日

2021.05.23|その他徒然に・・・

本日、5月23日は北但震災記念日なんです。
大正14年(1925年)の今日、午前11時9分にマグニチュード6.8の大地震が発生し、倒壊とその後の火災で城崎温泉のほとんどが廃墟と化してしまいました。
https://kinosaki-spa.gr.jp/about/history/kita-tajima-earthquake/

当館も消失してしまいました。写真は震災後に再建された当館(常盤旅館)ですが、今のTOKIWA GARDEN(ときわガーデン)のある場所に建っていました。そして、城崎温泉全体の町並みが整うのは実に昭和10年頃までかかったと聞いています。

ちょっと時代を振り返ってみますと、コロナ禍でにわかに注目されたスペイン風邪の流行は、1918(大正7)年から1920(大正9) 年にかけてとのことのようです。
1914(大正3)年に第一次世界大戦が始まって、1923(大正12)年に関東大震災がありました。1926年に大正から昭和に変わり、1927(昭和2)年に金融恐慌があって、1931年(昭和6)年に満州事変が勃発し、さらには1937(昭和12)年に日中戦争が始まり、1941(昭和16)年の太平洋戦争へと突き進んでいきます。

実は震災により当家も曾祖母を含む家族4名が亡くなっています。遺された曾祖父や祖父の嘆きはどれほどであったことか。お陰様で今の代まで確実に命は繋がれてきている訳ですが、私たちの先祖は約100年前、こんなにも凄まじい激動の時代を生き抜いてきたのです。本当に凄い、只々感謝しかありません。

今、世の中はコロナ禍収束の兆しが全く見えずたいへんではありますが、こんなことで弱音を吐いている場合ではありません。
今日の北但震災記念日にあたって今一度先祖のことを偲び、讃え、感謝し、そして強い気持ちを持って生きていくことをあらためて誓うのであります。

なんだか竹内まりやさんの「いのちの歌」が妙にはまります。
その歌詞を書き留めて、読み返し、今日は穏やかに一日を過ごしたいと思います。

『生きてゆくことの意味 問いかけるそのたびに
胸をよぎる 愛しい人々のあたたかさ
この星の片隅で めぐり会えた奇跡は
どんな宝石よりも たいせつな宝物
泣きたい日もある 絶望に嘆く日も
そんな時そばにいて 寄り添うあなたの影
二人で歌えば 懐かしくよみがえる
ふるさとの夕焼けの 優しいあのぬくもり

本当にだいじなものは 隠れて見えない
ささやかすぎる日々の中に かけがえない喜びがある

いつかは誰でも この星にさよならを
する時が来るけれど 命は継がれてゆく
生まれてきたこと 育ててもらえたこと
出会ったこと 笑ったこと
そのすべてにありがとう
この命にありがとう』
https://www.youtube.com/watch?v=KFLOPfYzBPs