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「みんなの傘」は誰のもの?

2006.04.20|普段は表に出ない裏側の話

これが何かお分かりでしょうか?
ご存じの方も多いはず。みんなの傘です。
ただし、全て破損しています。ざっと300本。
一年間でこれだけ壊れた傘が集まりました。ただ、回収できたのがこれだけであって、盗難(持って帰ったらこれは窃盗罪ですヨ)や遺棄された物を含めると氷山の一角だったりして…。
この『300』という数字が多いか少ないかは人によって感じ方は違うかもしれませんが、私たちにとってはずしりと重い数字であります。
「形あるものはいつかは壊れる」のですが、「えっ、どうしてこんな壊れ方をしているの?」と思える痛々しい傘もけっこうあります。意地悪な言い方かもしれませんが、「自分の持ち物であれば、もっと大事にするでしょう」とでも言いたくなってしまいます。そう思ってしまう私は、まだまだ未熟者。
「みんなの傘」はあくまでも「城崎温泉のホスピタリティーの象徴」であって「善意の押し付け」であってはならないのであります。
さて、この傘をどうするのかといいますと、今晩みんなで集まって修理会を行うのであります。しっかりとした作りの傘ですので、丁寧に直せばおおかた支障なく使えるようになります。
傘が一本一本直っていく様は、けっこう嬉しく楽しいものであります。