お薦め! 城崎温泉の新スポット「KINOBUN」

2016年10月20日|旅行・観光の耳寄り情報

161020 161020-02 161020-03 161020-04 161020-05 161020-06 161020-07今から申し上げるお話しは「かなり大袈裟」と思われるかもしれませんが、実はそうでは無い本当のお話なのであります。

城崎温泉は今から約100年前の大正14年に起こった大震災(北但大震災)によって壊滅的な被害に遭いました。ちなみに私の先祖も4名がこの時亡くなっています。
現在の城崎温泉の町並みは震災以後、先人の勇気と智恵と想像を絶する努力によって創り上げられたモノで、近代的なまちをつくるという選択肢もあった中で「共存共栄」を合い言葉に以前の姿に戻すことを念頭に進められました。その際、こんな片田舎・ド田舎でありながら岡田信一郎氏や西山夘三氏に代表されるような中央の優秀なブレーンが多数まちづくりに参加してくれたことは今の時代に於いても語り草となっています。

さて、それから約100年後、この度10月18日に城崎文芸館はリニューアルオープンをいたしました。通称:KINOBUNと申します。
このKINOBUNに関わったメンバーがこれまた凄い! のです。総合プロデュースは幅允孝(はば よしたか)氏、映像インスタレーションはライゾマティクス、空間構成・家具計画はE&Y、アートディレクションはスープデザインなどなどの超超超豪華陣容です。
幅さんは、ブックディレクターという肩書きを持つ日本の第一人者で、昨年のG7伊勢志摩サミットの会場としても使われたホテルのライブラリーを手がけたことをはじめ、選書、編集、執筆、企画、ディストリビューション、また展覧会のキュレーションなど、本をツールに幅広い分野で活動している人であります。そんな人が何故(なにゆえ)に城崎温泉に居るのか? 関わっているのか??
旧城崎文芸館では玄関入り口から有料としていましたが、KINOBUNでは1階スペースは無料となっています。その無料スペースの正面にはライゾマティクスさんによる映像インスタレーションを観ていただくことができます。ライゾマティクスさんとは、Perfumeのライヴ演出やリオオリンピック閉会式の東京プレゼンが記憶に新しいところ…。その他、1階無料スペースには絵はがきや入浴券などを通じて城崎温泉の歴史をたどる展示室「城崎温泉の記憶」や城崎図書館の出張読書スペース、そしてゆかりの作家の書籍やKINOBUNのマークの入ったオリジナルグッズを販売するミュージアムショップがあります。ちなみにKINOBUNのバーコードのようなマークは本棚の本をイメージしたモノです。
この1階無料スペースのクオリティの高さから、その奥の有料スペースへの期待値が超高まるといった仕掛けとなっており、そこから先は入館料の500円を払って進んでいただくことになります。

城崎温泉のプロジェクトへの参加者にはまだまだ凄い人が居ます。超人気売れっ子作家の万城目学(まきめ まなぶ)さんと湊かなえさんには、城崎温泉でしか買えない本を執筆していただいています(万城目さん→城崎裁判・湊さん→城崎へかえる)。このインターネット隆盛の時代、ネットで何でも買えてしまう時代に、わざわざ城崎温泉に来ないと買えない本が実在しています。
有料スペースとなる第1回企画展は「万城目学と城崎温泉」で、万城目さんの作家としての来歴を振り返りつつ、城崎温泉に生み落とされた一冊の創作の道のりを辿っています(半年後の第2回企画展は湊さんの予定)。これがまた実に面白い演出となっています。
このようにして、KINOBUNは「城崎温泉に来たなら必ず立ち寄りたいスポット」に生まれ変わりました。
それにしてもこの凄すぎる人脈はなんなんでしょうか?
かつて志賀直哉が「城崎っていいところだぞ」と里見弴をはじめとした白樺派の面々に城崎温泉を紹介したように、この現代に於いても縁が縁を繋げて大きなムーブメントになっているのだと思います。
私共もこれに傲ることなく、これからも謙虚に城崎温泉のまちづくりに取り組んで行きたいと思っています。これから100年後も評価されるであろうKINOBUNをご愛顧賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

http://kinobun.jp/

 

http://books-onsen.com/