畳替え、そして畳の手入れ

2006年06月29日|普段は表に出ない裏側の話

久しぶりのブログです。
3日間、社員旅行を兼ねて休館にしておりました。
その間を利用して、一部客室の畳替えをいたしました。
最近は傷みにくく汚れも落ちやすい、メンテが楽な業務用の偽畳(にせたたみ・い草を使っていないのにより本物に見える製品)も普及しているようですが、そこはやっぱりこだわって本物のい草を使った本畳を使用いたします。
最近は一般のご家庭には和室も少なくなり、畳や障子といったものも無いお家が増えていると聞きます。こういった本畳にこだわるのも、日本的な癒しを提供する旅館としての大切な使命なのだと思っているのであります。

ただし、実は問題もあります。
「畳の無いお家が増えた」ということは、裏を返せば「畳の扱い方を知らないお客様が増えた」ということ。畳の中でも畳替え直後の青畳は、特に取り扱いに注意が必要。
例えば水をこぼしてそのまま放置したりすると、その部分だけがたちまち変色してしまいます。濡れたままのタオルやバスタオルを畳の上に置きっぱなしにされるお客様がいらっしゃる。これはちょっと前までは無かった行為ですが、ひと晩そのままの状態ならば、結果は悲惨。大きなシミは絶対に取り除くことができないのです。さらには冷えたビール瓶などを直(じか)に畳に置く行為。これもまぁ~るいシミがついて取れません。タバコによる焦がしと併せて、畳一畳(たたみいちじょう)分全てを取り替えなければ元には戻らないわけで、実は当館の大きな悩みのひとつとなっているのであります。