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ヴァーチャルときわ別館

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子供たちの歓声が聞こえる限り…

2020.04.7|その他徒然に・・・

いよいよ兵庫県にも緊急事態宣言が出されました。
城崎温泉地域の中には今回の新型コロナウィルス禍のことを「北但大震災以来の災禍」と表現をされる人も居ます。
北但大震災とは今から95年前の1925年(大正14年)の5月23日にマグニチュード6.8の大地震が発生し、城崎温泉は建物倒壊とその後の火災によってそのほとんどが廃墟と化し、我が家の先祖も4名が亡くなった災禍のことです。
第二次世界大戦よりも、阪神大震災よりも、平成16年の台風23号の大水害よりも、我々にとっては上回る災禍とはいったいどれほどのことなのか?!
想像だにできずに只々愕然とするばかりです。
しかしながら兵庫県は北部と南部で地域が二極化しており両方の地域が海に面している(日本海と瀬戸内海)全国唯一の県であり、その為この特異な地域性から実際には罹患者が全て南部(阪神方面)に集中していて、城崎温泉のある北部地域からは罹患者が出ていません。なので現在でも小学校も中学校も休校すること無く児童や生徒は毎日元気に学校に通っているのです。今朝私は小学校児童の通学路の立ち番当番で、「おはようございます!」と大きな声で挨拶を交わし、元気と勇気を与えてもらいました。

当館から徒歩5分のところにあるロープウェイの乗り口階段の側に西村佐兵衛翁の銅像が建っています。佐兵衛翁は(旧)城崎町の初代町長で北但大震災で焼け野原となった城崎で復興の陣頭指揮にあたり、現在の柳並木の雰囲気のある温泉街の礎を築きました。
「この地に 湯が湧き出る限り、子供たちの歓声が聞こえる限り、城崎は必ず発展する!」と言って町民を鼓舞いたしました。
当時と同じく子供たちの通学の声が私たちの希望を繋いでくれています。