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できればゆったりと…

2006.05.13|その他徒然に・・・

四季それぞれの季節によって、お越しになるお客様の層というものは全く異なるものであります。例えば冬は松葉蟹料理目当ての関西圏(比較的近在)のお客様が圧倒的に多いです。そして冬が去った春や初夏は関西以外の遠方からの、それも熟年のご夫婦様の割合がかなり増えることになり、そして夏はまた関西圏、そして秋にはまた関西以外のお客様が…、というような感じであります(あくまでも当館においてのことでありますが)。
と、いうことで、現在はお陰様で遠方からお越しいただくお客様も相当に多い季節。近年はインターネット予約の割合がかなり多くなった当館でありますが、遠方からの熟年カップル様の場合は旅行エージェントからのご予約がほとんどとなります。なぜならば、遠地のお客様にとっては城崎温泉や関西周辺はそうそう何度も来られる場所ではないために、「城崎温泉だけに行く」というのではなく、「あっちも、こっちも、さらにはあそこも…」といったように宿泊地を点々と変えながら複数泊をする旅行形態が主になるからです。
インターネットは点の予約はし易いものの、点と点を結ぶ線の予約は現状ではやはり旅行エージェントの方がかなり長けているのであり、また遠地のことは不案内であるのでそこはやはり“旅のプロ”に頼ることになるのであります。

ここで最近よく思うのは、お客様は“旅のプロ”として旅行エージェントに頼り切って(厚い信頼を持って)おられるわけなのですが、現地の事情をよく知る受け入れ側の我々としては、「あれ?」と思われる行程を組んでいることがけっこうあるのです。もちろんお客様の要望を聞くあまりに「かなり無理をした」結果なのでしょうが、(城崎温泉の)前泊地や後泊地がかなり離れていることが多いのであります。したがって「(城崎温泉に)遅く着いて、早く発つ」ことになってしまうのです。
例えば、先日のJR利用のお客様は、天橋立をゆっくりと見ていたために当館への到着が18時過ぎ。お疲れなのと、夕食をゆっくりと召し上がられたのとで夜の外出は取りやめ。そして翌朝は玉造温泉に行くために朝7時30分のJRでお発ち。
また、昨日のお車のお客様は東京から一日で当館に来るという行程であったためにご到着は19時過ぎ。こちらもお疲れなので夜の外出は無し。そして翌日は萩・津和野方面に行かなければならないために、城崎温泉周辺の観光は全くせずに只々車を走らせ次の宿地に向かわれる。といった具合なのです。
宿泊の感想を伺うアンケートを拝見した限りでは皆さま概ね当館にはご満足をいただいているようではありますが、そうは申しましても「城崎に泊まった」のであっても「城崎を観た」わけでは決してないわけで、私共としてはなんだかもうひとつすっきりしない心のわだかまりが残るのであります。
お客様に城崎温泉をお薦めいただく場合は「できればゆったりと…」と、旅行エージェントさんには進言したいと思う今日この頃であります。