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元祖みんなの傘

2007.02.4|普段は表に出ない裏側の話

みんなの傘修理会を実施いたしました。
恒例とは言えども、実施時期としては冬の繁忙時で、これは異例のこと。それだけ今回は破損傘がたくさん貯まったということであります。 今や全国の観光地に伝播した感のあるみんなの傘ですが、元祖はなんと言ってもこの城崎温泉。そのほとんどが当地に視察に来られた際に感銘を受けて(企画案を)持って帰られたのでしょうが、「作るは易し」ですが、一度作った傘の運営と管理には恐らくはどちらさんも相当に苦労されている筈だと思うのです。
「みんなの傘」の“みんな”には、「住民でもお客様でも誰もが自由に使うことができる」という意味の他に、「住民だろうがお客様だろうが誰もが管理者である」という意味も実は含まれているのです。しかしながら、どなたもたいていは前者のことしか頭にありません。誰もが傘を丁寧に扱い、次に使う人への思いやりを忘れず、元の場所に必ず返却するというルールを少なくとも守っていかないとこの事業はすぐに破綻してしまうのです。
城崎温泉はお陰様で、まちづくりに関しては住民の意識付けが元々しっかりしている地域です。外湯の湯番さんや旅館組合の職員さんをはじめとした住民の傘管理への尽力は並々ならぬものがあると思いますが、それもまた城崎温泉らしい土壌の上に成り立っているのであります。お客様も上品な方が多く、例外な人を除いては丁寧に傘を扱っていただいている筈です。
そういったお陰で、この傘システムは廃れることなく、長年に渡って続けてこられているわけなのです。
ということで、単に新しい傘を補充するだけではなく、このように修理会を開いて、壊れた傘に新たな命を吹き込んでいるのであります。地味な仕事ではありますが、こうした努力の積み重ねが、まちづくりに繋がっていくのでありました。
なお、今回は修理会の開催をマスコミにも案内させていただきました。
地味ではあれ、徹底した管理をしていることをもっと多くの人にも知っていただきたいという意図があってのことです。
お陰で新聞社2社に取り上げていただきました。ひとりでも多くの方々に「みんなの傘」の趣旨をご理解いただき、協力の輪が広がるように思って止まないのであります。
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