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ヴァーチャルときわ別館

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蟹好きの好き好(ず)き

2016.01.6|食の話あれこれ

ズワイ蟹には様々な食べ方(調理法)があります。蟹スキ(鍋料理)、茹で蟹(浜茹で)、刺身、焼き蟹、天麩羅…….etc.。
「あなたならどれが一番好きか?」と問われれば、私ならば「茹で蟹」と答えます。これには特別な理由など何もありません。人の好みの問題で、全くの個人的な見解でしかありません。もっとも、こんなに「蟹! 蟹! 蟹!」と言われるようになったのはここ30年くらいのことで、以前はもっと獲れてお手頃でしたし、食べ方も蟹スキ(鍋料理)や茹で蟹くらいしか無かったように思います。なので、私としては昔から食べ慣れたモノが一番(自分に)合っているのではないかと思っています。

なお、「茹で蟹」と言っても、この食べ物は湯気の出るような熱々なモノではありません。茹でた後によく冷まします。たまに「茹で蟹が冷めていた…」とのご意見を賜わることがあるのですが、熱々蟹は蟹スキや焼き蟹等で体験してみて下さいませ。

さて、その食べ方ですが、私には私なりのこだわりがあります。

まずは甲羅を外して逆さにし、皿代わりにします。甲羅の内側には蟹味噌がいっぱい付いていますから、それを箸(はし)であらかじめほぐしておきます。そして、その甲羅皿の上に蟹の身をとってドンドン載せていきます。途中でつまみ食いをしたくなりますが、とにかく全ての身を載せることに専念します。この作業が慣れていても5分以上かかってしまいます。つまりは美味しいモノを前にしながら、5分以上も我慢しなくてはならないわけです。また、蟹身をとるのに(蟹の殻から身をとるのに)私は蟹フォーク(蟹身をとる為の専用のフォーク)を使いません。どうも蟹身とフォークの金気(かなけ)とは相性が良くないと思っています。蟹身をとるのには箸か蟹の爪を使います。

さて、蟹身が全部載ったら、その蟹身の山に三杯酢を少々掛け、そして醤油を数滴垂らします。

ようやく食べ始めます。
蟹身の山の一番下には蟹味噌がありますから、下の方から混ぜて、蟹身と蟹味噌とを和(あ)えるようにして食べていきます。

私はこの食べ方が最高に好きです。

そして、完食。

空になった甲羅には、お好みで熱々の燗酒(飛びきりの熱燗がお薦め)を注いで甲羅酒をお楽しみ下さい。

なお、当館でご用意する蟹料理のコースの中で甲羅付き茹で蟹があるのは「蟹づくし会席コース」だけです。他のコースには甲羅が無くても、蟹味噌は付けていますので、お皿を代用していただいても同じようなことを楽しんでいただけます。また、別注で甲羅付き茹で蟹をご注文いただくことも可能です。ただし、仕入れ状況によっては当日の別注はお受けできない場合もございます。悪しからずご了承下さいませ。